イベント終了後、悠斗は美絵に声をかけた。
「美絵さん、どうでしたか?今回の女装サロンのイベント。」
美絵は微笑みながら言った。「悪くないわね。でも、まだまだ改善の余地はあるわ。」
「これからも一緒にやっていきましょう。美絵さんの経験と僕の情熱を合わせれば、もっと素敵な女装サロンが作れるはずです。」
「ええ。期待してるわよ、悠斗。」
その日から、二人は本当の意味で協力し合いながら女装サロンを運営していくようになった。美絵の厳しさの裏には、確かな愛情が隠されていたことに、悠斗もようやく気づいたのだ。
半年後、女装サロンは地域で一目置かれる存在になっていた。初心者もベテランも楽しめる場所として、多くの人々が訪れるようになった。
悠斗と美絵は、そんなサロンを誇りに思いながらも、次の目標を見据えていた。
「この女装サロンを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。」
「そうね。私たちの女装サロンなら、それができるわ。」美絵の瞳には、かつての孤独ではなく、新たな希望が輝いていた。