迷宮を進むうちに、私は自分の中に押し込めていた感情や欲望が次第に解放されていくのを感じた。女装をすることで自分が自由になれるとは思いもしなかった。しかし、沙羅はそれを見抜いていたのだ。

「あなたは長い間、自分を偽り続けてきたわ。でも、この女装サロンラビリンスで、本当の自分に気付けたでしょう?」

私は沙羅の前で跪き、涙を流した。彼女の言葉が胸に刺さり、自分がどれだけ生きることに恐怖を抱いていたのかを初めて認識した。

「ありがとう、沙羅さん。僕はようやく自由になれた気がします。

それから数ヶ月後、私は週末になると必ず女装サロンラビリンスを訪れるようになった。そこは単なるサロンではなく、自分の心と向き合うための聖域だった。沙羅は相変わらず厳しくも優しい存在として私を導いてくれる。

「迷宮を抜けた先に、本当の自分が待っている。それが女装サロンラビリンスの真実よ。」

彼女の言葉が、今も私の中で響いている。