涼と奏は、女装サロンのスタッフが企画したイベント「ナイトパーティー」に参加することになった。ドレスコードは「お互いのために選ぶ衣装」。

奏が涼のために選んだのは、淡いブルーのドレスだった。

「涼には、この色がすごく似合うと思うの。優しくて、控えめで、それでいて美しい。」

涼は奏の言葉に驚きつつも、心から嬉しかった。そして、涼が奏のために選んだのは、優雅な紫のドレス。

「奏には、こういう気品のある色がぴったりだと思ったんだ。」

「ありがとう! 涼って、本当に優しいね。」

二人はパーティーでお互いの衣装を褒め合い、周囲の挑戦者たちからも「素敵なカップル」と声をかけられた。そのたびに、涼は照れながらも、奏との距離がますます縮まっていくのを感じた。