三人が女装サロンラビリンスのカフェで過ごしていたある日、奏は思い切って涼に問いかけた。
「ねぇ、涼。最近、私たちのこと、どう思ってる?」
突然の質問に、涼は動揺を隠せなかった。
「どうって…もちろん、大切だよ。奏も、葵も。」
その答えに、奏は少しだけ寂しそうな笑みを浮かべた。
「ありがとう。でも、私にとっては、涼が特別なの。」
その言葉に、葵は驚いた表情を見せたが、すぐに微笑みを浮かべてこう言った。
「僕も涼には感謝してる。君たちのおかげで、少しずつ自分を受け入れられるようになったから。」
しかし、その裏には、葵自身も気づき始めていた感情があった。それは、涼への特別な思いだった。