女装サロンラビリンスは初心を取り戻し、順調に歩みを進めていた。しかし、その成功を見ていた外部の勢力が動き始める。近隣に新たにオープンする予定のサロン「エレガンス・ステージ」が、ラビリンスを強く意識しているとの噂が広がったのだ。

「エレガンス・ステージ?」涼はその名前を聞き、眉をひそめた。「どこかで聞いたような気がする…。」

葵は調べた情報を持ってきた。「ここを経営するのは、業界でも有名なプロデューサーの東條麗香さんだって。ファッションショーやメイクアップ業界でもかなりの影響力を持ってる人みたい。」

「うーん、ただの競合ならいいけど…。」奏は不安そうに呟いた。

その矢先、サロンラビリンスの常連客たちに、エレガンス・ステージから特別招待状が送られていることが判明する。