「エレガンス・ステージは、豪華な施設とプロのスタイリストが売りみたい。」常連客の一人がそう話す声が、サロン内でささやかれ始めた。

「新しい場所も試してみたいけど、ラビリンスの温かい雰囲気が好きなんだよね…。」別の客はそう呟くが、涼たちには迷いが伝わってきた。

涼は、常連客たちが少しずつ揺らいでいることを感じていた。「大切なのは、ここが居心地のいい場所であり続けること。でも、それだけで足りるのかな?」