その日のレッスンを終えた私は、女装をしたまま沙羅様の前に立っていた。沙羅様は私を頭の先から足の先まで見渡し、微笑んだ。

「なかなか悪くないわ。だけど、まだ足りない。女装サロンラビリンスの迷宮には、さらに奥深い秘密があるの。」

彼女の鞭が宙を舞い、私の足元を軽く叩いた。

「怠けないこと。次はもっと完成度を上げて私の前に現れなさい。」

沙羅様の言葉には不思議な力があり、私はそれを無視することができなかった。