数週間にわたる女装サロンラビリンスでのレッスンを経て、私は次第に女装の魅力に取り憑かれていった。ただ服を着るだけではなく、仕草や話し方までも変えていく過程は、自分が全く違う人間になったような錯覚をもたらした。
「本日は特別なプログラムです。」
スタッフに案内され、私はラビリンスのさらに奥へと進んだ。そこには「仮面の部屋」という名の特別な空間が広がっていた。
「この部屋では、あなた自身が誰であるかを試されます。」
無数の仮面が並ぶ中、私は自然と一つの仮面を手に取った。それを顔に当てた瞬間、頭の中に沙羅様の声が響いた。
「よくここまで来たわね。」
沙羅様との出会いから始まったこの体験は、私にとって人生の転機となった。今では週末ごとに女装サロンラビリンスを訪れ、新しい自分を探し続けている。
「迷宮に入り込むたびに、新しい自分に出会える。それが女装サロンラビリンスの本当の価値よ。」
沙羅様の言葉を胸に、私はこれからも迷宮をさまよい続けるだろう。