迷宮を後にして数週間が経った。私は現実世界での生活に戻りながらも、心のどこかで女装サロンラビリンスの存在が気になって仕方がなかった。日々の忙しさの中で、女装サロンで学んだことや感じたことを何度も思い返した。

「またあそこに行くべきなのだろうか?」

ある日の夜、沙羅様から一通の手紙が届いた。封を開けると、美しい文字でこう書かれていた。

「涼、あなたが現実の世界で何を学び、どのように成長しているか、私は遠くから見守っています。もし再び女装サロンラビリンスに戻りたいと思ったなら、迷うことなく扉を叩きなさい。次の試練が待っています。」

その一文を読んだ瞬間、私は再び女装サロンラビリンスへの扉を開ける決意を固めた。