女装サロンラビリンスでは、定期的にイベントが開催されていた。ある日、オーナーのリナさんが新しい企画を発表した。

「次回のイベントは、『女装ファッションショー』です!サロンの皆さんに、自分らしい姿を披露していただきます。」

女装ファッションショーという言葉に、サロンの常連客たちがざわめき始める。僕もその中の一人だった。普段はサロン内だけで楽しんでいた女装を、ステージの上で披露することは、全くの別物だと思えたからだ。

「出るしかないでしょ!」

舞さんが笑顔で僕の肩を叩いた。

「女装サロンのイベントに参加するのは、みんなで一緒に楽しむための大切なチャンスよ。」

僕は迷いながらも、リナさんや舞さん、大輔の後押しを受けてファッションショーに参加することを決意した。準備期間中、僕は何度も女装サロンに通い、自分に似合う衣装やメイクを研究した。女装サロンのスタッフも、僕に親身にアドバイスをくれた。