ファッションショーが終わった後、サロンは一層賑やかになっていた。参加者たちが互いを称え合い、笑顔で写真を撮り合っている。僕も多くの人から「素敵だったよ」と声をかけられた。

その夜、僕は初めて、女装サロンがただの趣味の場ではなく、自分を認め、自分らしく生きるための大切な場所になっていることを実感した。そして、女装サロンでの時間を通じて、日常に戻ってもその自分を受け入れていけるのではないかという希望が芽生えた。