ファッションショーが終わり、僕は女装サロンラビリンスで過ごす時間がますます大切になっていった。週に一度の訪問が、単なる習慣ではなく、心の支えとなり、日常の一部となっていった。女装サロンに足を運ぶたびに、何か新しい気づきがあったり、少しずつ自分が変わっていくのを感じる。

「女装サロンラビリンスでは、どんな自分でも受け入れてくれるって実感するわ。」

舞さんが笑顔で言った言葉に、僕も心から同意していた。女装サロンラビリンスは、ただの衣装やメイクを楽しむ場ではなかった。そこでは、他人の目を気にせず、自分がどうありたいかを自由に表現できる場所だった。

その夜、女装サロンのカウンターでリナさんと話していると、ふと彼女が言った。

「最近、女装サロンラビリンスの利用者が増えてきたの。新しいお客様も多いし、今までとは少し雰囲気が変わったかもしれないわ。」

確かに、前よりも賑やかな気がする。新しい顔が増えたことで、女装サロンラビリンスの雰囲気が少しずつ変わりつつあった。だけど、それが悪い方向ではなく、むしろ良い方向に向かっていることは明らかだった。ここには、みんなが集まって、互いに刺激し合いながら自分を見つける場所が広がっているのだ。